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業務一覧

当社の業務について

株式会社文化財保存では、絵画・書跡を中心とした文化財の修理・保存管理に加え、調査・分析や保存環境の改善提案など、総合的な保存支援を行っています。また、レプリカの制作や講演・ワークショップを通じて、文化財修理の意義や技術の継承にも取り組んでいます。

調査・分析

  • 作品を詳細に調査し、修理の必要性や最適な方針をご説明した上で、見積書を作成します。概算金額のみのご依頼にも対応しています。
  • 倉庫や蔵などに長年保管されている作品について、損傷の有無や保管状況を確認し、調査内容を一覧にまとめて、修理の検討に活かせる形に整理します。
  • 作品の全体・細部を写真で記録し、所有者が保存や管理に活用できる資料を作成します。赤外線・励起光などの特殊撮影を用い、肉眼では捉えにくい情報を可視化する調査も行えます。
調査・分析

詳細

文化財の修理は、まず作品の“今の状態を正しく把握すること”から始まります。作品の構造・損傷・過去の修理履歴を丁寧に確認し、劣化の原因や修理の必要度を見極めます。絵画・書跡・彫刻の胎内文書、歴史資料、さまざまな表装形式まで幅広い分野に対応し、作品に応じた最適な調査を行います。調査結果を踏まえ、修理が必要かどうか、応急処置で十分か、本格修理に進むべきかを、経験と知見に基づいてご説明し、作品にとって負担の少ない最適な方針をご提案します。

応急修理

  • 展覧会や館外貸出に備え、作品を安全に展示できるよう応急的な補強や安定処置を行います。展示期間中の負荷を抑え、損傷の防止に努めます。
  • 水濡れや汚損など被災した文化財に対し、状態の悪化を防ぐための応急的な安定化処置を行い、次の本格的な修理に備えます。
  • 一時移動や仮保管に際して、危険要因を軽減するための養生や簡易安定化処置を施し、安全な取り扱い・保管ができる状態を確保します。
保存管理

詳細

調査の結果、すぐに本格的な修理に移る必要がないと判断される場合には、文化財の状態を安定させるための応急修理を行います。応急修理は、展示や一時的な移動、被災時などに生じるリスクを最小限に抑え、次の修理まで安全に保つための「つなぎの処置」です。作品への負担をできるだけ避けるため、取り外しや再処置が可能な可逆的な方法を基本とします。

本格修理・保存管理コンサルティング

  • 作品の構造や損傷に応じた本格的な修理を行い、長期的に安定して保存できる状態へと整えます。
  • 作品に合った収納方法をご提案し、桐箱の作製など、安全に長く保管できる収め方をサポートします。
  • 作品を良好に保つため、光・温湿度・虫害などの影響を踏まえ、適切な保管環境や管理方法について助言します。
本格修理・保存管理コンサルティング

詳細

作品を良い状態で次代へ伝えていくためには、修理後の適切な管理が欠かせません。私たちは、作品の状態や使用されている素材を踏まえ、長期的に安定して保存できるよう本格修理から収納方法の提案、保管環境の助言まで総合的にサポートします。所有者の方が自ら文化財を守り続けられるよう、わかりやすく実践しやすい形でアドバイスし、作品が再び良い状態で長く息づくことを目指しています。

レプリカ制作

  • 撮影・印刷・装丁の工程は、内容に応じて外部の専門業者と連携し、当社で対応可能な部分は分業して進めます。ご要望に合わせて、適切な委託先の紹介や制作のサポートも行います。
レプリカ作製

詳細

展示の機会が多い文化財は、光や温湿度の影響によって退色や劣化のリスクが高まり、オリジナル作品を守るためにレプリカ(複製)の活用が重要になる場合があります。当社では、作品の性質や用途に応じて、撮影・印刷・仕立てなど各工程を外部の専門業者と連携しながら進めています。撮影データは、所有者が保有する画像の活用や、必要に応じて専門業者をご紹介するなど、状況に合わせた柔軟な対応が可能です。仕立てについても、印刷物を当社で装丁する場合と、外部に委託する場合を選択可能となります。こうした体制により、品質や用途に適した形でのレプリカ制作をサポートし、展示や教育の場で安心して活用できる「もう一つの保存のかたち」としてお役に立てるよう努めています。

講演やワークショップ

  • 保存修理や取扱いに関する講演・指導、学校・自治体・企業などからの依頼による講義やワークショップへの協力
講演やワークショップ

詳細

文化財を守り次の世代へつなぐためには、修理の現場で培われた技術や知識を社会に広く伝えていくことも大切な役割です。当社では、外部からのご依頼に応じて、保存修理や作品の取り扱いに関する講演・指導、学校や自治体、企業などを対象とした講義やワークショップに協力しています。実際の修理や研究を通じて得た経験をもとに、文化財に触れる・見る・知る機会を提供することで、文化財への理解を深め、未来へ守り伝えていく意識を育むお手伝いをしています。